チャンネルフロー二重電極測定装置

電極反応の解析に有効な電気化学的測定法として「対流ボルタンメトリー」があり、その代表例が「回転リングディスク電極法」と「チャンネルフロー電極法」です。
近年、燃料電池、二次電池、金属腐食、表面処理等の分野で「チャンネルフロー電極法」による測定結果が注目を集めるようになりました。
当社では山梨大学クリーンエネルギー殿のご指導を受けながら、この方法の測定セルおよび付属循環系統を製作し、普及に努めています。

CFDE
CFDE

[特長]

  • チャンネル内に層流の溶液を流すだけで反応物質の拡散を制御できます。
  • 安定な拡散層ができて短時間のうちに定常状態が達成されるので測定の再現性が良好です。
  • 作用極の下流に配置した検出極で、電極反応の中間体や最終生成物をin situで定量できます。
  • 溶液を流しながら測定するので、電極表面をいつも新鮮に保つことができます。
  • 回転電極測定装置や回転リング電極測定装置に比べて、回転電極の接点がないので、電気的ノイズがなく、微少電流での測定が可能です。

仕様

・測定温度範囲 常温~110 ℃
・測定圧力範囲 大気圧~ 0.1 MpaG
・制御流速範囲 0.5 ~ 4.0 m/s

セル

・作用・検出極材 Au, Pt, (その他 : Gc, Pd)
・電極面積 1.0 × 4.0 mm
・流路断面サイズ W10×H0.5 mm
・参照極・対極 白金黒付Ptメッシュ (参照極 : RHE 用)

制御ユニット

・寸法 : W300×D400×H450 (セルは除く)

電源

・AC 100V 50/60 Hz 10A